小林久志氏桑港赤門会にて兄昭七氏を語る
小林昭七氏の実弟小林久志氏(プリンストン大学シャーマン・フェアチャイルド名誉教授)は2013年2月9日デイリー・シテイのゴルフ・クラブで開催された桑港赤門会(東京大学同窓会のサンフランシスコ地区の支部、会長中村卓氏)の年次総会に招待され、「小林昭七の生涯と業績」と題する講演を行った。
昭 和20年-23年に疎開した長野県の野沢中学での数学の教師林宗男先生との出会いが昭七が数学者を目指すきっかけになったこと、東大での矢野健太郎先生か らの指導、フランスへの留学、そして米国に渡った経過、妻となった芦沢幸子との出会いなどを、昭七氏の随筆とアルバムからの写真を引用しながら語った。そ して昭七が6歳下の弟の久志の数学や外国語の勉学に、遠い米国から熱心に指導したエピソードなど、パワーポイント・スライド50枚を使い、40分余りの講 演を40人程の会員を聴衆として行った。
締め括りに、Friends of Todai, Inc. (FOTI) の理事長でもある小林氏は、昭七兄からの指導や支援が自身の米国留学実現にいかに役立ったことを述べ、そして今、東大生達に対して周囲の人達やFOTIのような組織が激励支援することが大切であると痛切に感ずると訴えた。同氏はFOTIの活動を通して、海外に向けて飛び立つ熱意をもつ東大の優秀な後輩達や米国大学生を手助け出来ることの喜びを語り, 桑港赤門会のメンバーからのFOTIへの支援を募った。パワーポイント・スライドを見るには、ここをクリックして下さい。