「お礼のご挨拶」 小林幸子

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YukikoKobayashi小林幸子、昭七の妻

 

私の夫、小林昭七は1932年(昭和7年)1月4日、未熟児として生まれたそうです。アメリカで言うpremature baby 愛称 preemieです。お医者様は「この児は3ヶ月もてば人並みに育つでしょう」と言ったそうです。昭七の若い両親は初めての子である昭七を一生懸命育てたそうです。湯たんぽを入れ過ぎて、一月なのに赤ちゃんに汗疹が出来たと言う失敗もあったとか。

その児が無事育って、第二次世界大戦中疎開先の中学校で素晴らしい先生に出会い、東京大学でも優れた先生方から教えを受け、更に数知れぬ程の、良い同僚、友人達に恵まれ、好きな数学一筋に人生を送り、80歳まで長生き出来ました。彼は好きな事だけして人生を了えました。何と幸せなことでしょう。

これも一重に彼を囲んで下さった先生方、同僚、お友達、知人のお陰だと思います。彼に代わり生前の御交友厚く御礼申し上げます。