「小林昭七を偲ぶ会」に100余名が参加
5月22日 – 25日の「小林昭七記念シンポジウム」に引き続き、5月25日(土) 午後6時より「小林昭七先生を偲ぶ会」が東大駒場キャンパスの数理科学研究施設のコモン・ルームにて開催され、国内外の数学者と故人の親族知人を含む百余名が参加した。会の前半は三上健太郎教授(秋田大学)、後半は前田吉昭教授(慶応大学)が司会役を勤めた。
シンポジウム及び偲ぶ会の組織委員長・落合卓四郎東大名誉教授と坪井俊東大教授(数理科学研究科主任)が主催者側の代表として挨拶し、引き続き、米国ハーバード大学のシン・トウン ヤウ(丘 成桐)教授、カリフォルニア大学バークレー校のポール・ヴォイタ教授が故人との思い出を語り、故人の中学時代友人の内藤昇氏(信州大学名誉教授)が献杯の音頭を取られ、立食パーテイーが始まった。
故人の教え子であったワシントン大学(セントルイス)のゲアリ・ジャンセン名誉教授他数名の方々から生前の故人との思い出・エピソードなどが披露され、最後に親族からの挨拶があった。参加者が多数であったため、三つのグループに分かれて記念撮影し、名残惜しく解散した。故人が慶応大学で講演した「円の数学」のビデオのDVDと故人の随筆「数学と美」を含む文庫本「いまを生きるための教室:美への渇き」(角川書店、平成24年)が参加者に記念品として配られた。各スピーチの内容は、名前をクリックすることにより、日本語、英語どちらでも、ご覧になれます。
多数の皆様のご参加を得て、「偲ぶ会」では思いがけず123,856円もの余剰金が生じました。さらに、当日ご招待のご親族並びに知人の方8人から賜りましたご寄付9万円と合算いたしまして213,856 円をカリフォルニア大学バークレー校の「小林昭七記念基金」へ寄付させていただきます。組織委員ならびに遺族一同に代わりまして、ご参加いただいた皆様と寛大なご寄付を下さいました方々に深く御礼申し上げます。
前半の司会役 三上健太郎 秋田大学教授 |
後半の司会役 前田吉昭 慶応大学教授 |
「開会の挨拶」 落合卓四郎 組織委員会代表、東大名誉教授 |
「小林昭七教授を想う」 シン・トウン・ヤウ ハーバード大学 数学科教授 |
「歓迎の挨拶」 坪井俊 東大数理科学研究科大学院 主任教授 |
「出版編集者からの思い出」 細木周治 元裳華房編集部 |
「バークレー校代表」 ポール・ヴォイタ バークレー校数学科教授 |
「小林昭七先生」 篠崎英理子 高校の数学教師 |
「献杯の音頭」 内藤昇 信州大学名誉教授 |
「小林昭七先生を想う」 満渕俊樹 大阪大学大学院 理学研究科 教授 |
「小林昭七教授と数学月間」 片瀬豊 SGK (数学月間の会)代表 |
「義兄との思い出」 芦澤明子 撮影監督 |
「小林昭七さんの思い出」 黒田成俊 東大名誉教授、学習院大学名誉教授 |
「兄昭七を再発見」 小林久志 プリンストン大学 名誉教授 |
「指導教授としての小林昭七氏」 ゲアリ・ジャンセン セント・ルイス・ワシントン大学 名誉教授 |
「お礼のご挨拶」 小林幸子 故人の妻 |
参加者全員の記念写真は三つのグループ(苗字のアルファベット順で区分)に分かれて撮影した。尚故人の家族親族はどのグループ写真にも入っている。 その他偲ぶ会でのスナップ写真をご覧になるには、ここをクリックして下さい。